2013年9月8日日曜日

大坪市長が「ごみ広域処理計画」で言明 「地元住民の合意が必要」「多数決で決めるのは難しい」

6月末から7月初めに市内8カ所で行われた「ごみ広域処理」計画についての説明会で、大坪市長は、この計画を「地元住民の合意が必要」「多数決で決めるのは難しい」と言明しました。

その一方で、9月市議会にも『基本計画』策定費など補正予算を計上し、議会の承認を得て正式決定とした旨の発言を行いました。

結局、9月議会への関連予算の計上は見送りました。説明会での市長発言は、今後ますます重要な意味を持ってきます。

以下に、説明会での市、および市長の発言要旨を抜粋します。

全文は市のホームページに掲載されています。↓みて下さい。

http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/198,113747,314,2107,html

Qは住民の質問、Aは市長または市の回答。



6月30日() 三沢中学校での説明会

Q:どういう方法で住民の合意を得るのか?説明会では、説明とそれに対する質疑応答である。住民の賛成、反対をどう判断するのか?具体的な方法を示して欲しい。

A:まず地元での説明会を行ってまいりました。次に今回の全市的な説明化を各中学校区で行い、意見をいただいております。この次どうするかについては、全ての地域で行った説明会の内容を分析して、次のステップを考えていきます。具体的にはこれから提示させていただきますが、今日の形は一つの手法であり、これ以外の手法も考えていきたいと思います。

Q:6 15 日の広報に、「日野市はごみの広域化を進めます」とあるが、「住民の了解、合意、理解を得た後に広域化を進めます」ではないのか?なぜ、市民に知らせる唯一の媒体である広報で、「皆様のご理解を前提に進めます」と書かないのか?

A:6 15 日の広報については、行政の立場として、この内容について正しいと思っています。合意が前提とは書いていませんが、合意を受けて進めることに変わりはありません。

Q:住民の理解が前提と言っていたが、その住民というのは、日野市民全体なのか?それともクリーンセンターから半径数キロ以内の住民なのか?

A:住民の理解というのは 2 つあり、市民全体の理解とクリーンセンター周辺住民の方々の理解です。日野市全体のごみをどうするかという合意も必要であり、当然クリーンセンターの近くに住んでいる方々の合意という両方を考えなければいけないと思います。

7月3日() 第3中学校での説明会

 Q:65%の反対が仮にあった場合にはやらないということでよいのか?市長は、「馬場前市長の後継者として、今回のごみ広域化を踏襲する」と新聞でも述べているが、考え方は違うとの理解で良いか?

A:多数決で決めるというのは難しい問題です。例えば、私は 4 月の選挙で、ごみ問題が結果的に争点になり、当選しましたが、それを基に広域化を進める判断をするつもりはありません。仮に住民投票で広域化が賛成になったとしても、地元が反対という時には、住民投票で決まったことであっても広域化は難しいと考えます。少なくとも多数決でこの問題を強行することは考えておりません。

7月3日() 大坂上中学校での説明会

 Q:3 市長の説明会では、地元の反対がある限り強行しないと言って、1 週間経たないうちに、広報 6 15 日で日野市は広域化を進めると言っている。

A:広報の表現はあくまでも進めたいという立場を表明したもので、決定ではありません。予算の面、条例等の手続きの面を議会で議決を得た段階で決定になりますが、現在はその手前の段階で、説明会を開催し、色々な意見をいただいている段階です。強引に進めるということではありませんので、ご理解をいただきたいと思います。

6月26日(水)平山季重ふれあい館での説明会

Q:施設計画、生活影響評価の予算を平成 25 9 月議会で審議するのか?

A:現時点では平成 25 7 月末までには方針の確定をしたいと考えています。順調にいけば、平成 25 7 月末にはそのような判断をしていきたいと考えています。


参考

*循環型社会形成推進交付金の内示(環境省発表)


(4月内示)
日野市 24-30 施設整備に関する計画支援事業
      マテリアルリサイクル推進施設、エネルギー回収推進施設   2,850千円
(5月内示)
日野市 24-30 計画支援事業(1/3
   マテリアルリサイクル推進施設、エネルギー回収推進施設      6,937千円
                                
                                合計 9,787千円


  ※内示→交付金申請→東京都→環境省→交付決定通知

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